2010年5月30日日曜日

メセナスタッフブログ №41

夏を迎えて

 5月5日の立夏を迎えて2週間、暦のうえでは、すでに夏を迎えています。田植えが終わった我が家の隣の田んぼでは、ツバメが空気を切りながら飛び、夜になるとカエルの鳴き声が賑やかに聞こえてきます。


最近の私は、ジャガイモの生長を眺めるのが日課となっています。料理に使うのを忘れ、すっかり硬くなり、四角い石のようになってしまったジャガイモですが。思いがけず芽吹いたジャガイモなので、どうなることやら・・・・・。
植えたのが5月5日、埼玉県で普通植える時期からみれば40日ほど遅れていますので大きな収穫は期待できませんが、収穫が楽しみです。

ジャガイモといえば、南アメリカ、アンデス高地原産で人類を飢餓から救った作物として有名です。17世紀の飢饉に見舞われたヨーロッパでは、栽培される主要な作物と比べると寒冷な気候に耐えること、痩せている土地でも育つこと等から各国王が栽培を広めたことで農業が不適とされていたアイルランドや北ドイツ、東欧等でも栽培され各地の飢餓を救いました。

当時のヨーロッパなどの旧大陸には無かった『新しく発見された作物』、『遅く来た作物』が人類を救ったといえますが、今話題の言葉である『生物の多様性』が救ったともいえそうです。世界規模での人口の拡大に見合った食料の確保といったことを考えれば、私たちの未来のためにも『生物の多様性』を保つということは大切なことなのではないかなと考えています。